最近読んだ面白い漫画本
先日読んだ漫画で久々に面白いものがありました。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、荒川弘さんという方で「銀の匙」と「百姓貴族」という漫画です。銀の匙は映画化やアニメ化もされてますし、そもそもこの方の前作が「鋼の錬金術師」という超絶大ヒット少年漫画ですのでメジャーな作家さんです。
さて、漫画の内容なんですが、農業高校を舞台にした青春群像劇と農家のありとあらゆるツボを面白おかしくした感じのエッセイ漫画でして、私も実家で祖父母が農業をしていますので、いちいちツボにはまっておかしくてしょうがないのです。しかしこの作家さん、経歴を見ますと結構異色でして、北海道の農家の生まれで、しばらく農業をしてから上京、漫画家に転職したというすごい経歴をお持ちです。先の百姓貴族の中で、農業をしながら漫画を書くという大変さも面白おかしく描かれていまして、実際の事を想像すると本当に大変なんですけど、やたら面白くて仕方がありません。かつては漫画の神様と呼ばれた手塚治虫も、医師と漫画家の二足のわらじを履いていたそうですが、結局漫画家一本に落ち着いたことを思うと、何かをしながらというのは本当に大変なことだと思います。ましてや荒川さんの場合は農業という肉体労働ですので…想像を絶します。しかしその経験があるからこそ地元である北海道を舞台とした、先述の2つの傑作が出来上がったのかな、と思います。普段、そこまで漫画は読まないものですが…たまにはこういうのもいいですね。